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更新は気分です。

復習と基礎について【全科目】

ときどき生徒に「怒らせたら怖い」と言われます(笑)

 

普段はしょうもない話もしますが、たしかに私は怒るときは怒ります。いくつか怒るパターンはありますが、その中でも1番多いのは、初見で「出来ない」のはそんなに怒りませんが、復習や復習を目的とした宿題などを「やっていない」「やらない」ときです。

 

おそらく初めての単元・範囲の問題を解けない生徒に対して怒ったことはほんとにないと思います。しかし、忙しさやらなんやらにかまけて復習をせず、解説済みの問題を全く解けなかったりするとイラッとします。

f:id:atuatu713:20170912110415p:plain「忙しい」って言ってるやつをみると、いつもこれを思い出す(笑)

これは持論ですが、成績を伸ばす上での重要度は「予習:授業:復習=3:1:6」の比率だと思っています。つまり私の体感からすれば、復習なしで成績を伸ばすなんてことはあり得ないのです。だからこちらもそれを考えた上で復習メインの宿題を出しているのに、それをしないとこられると完全にお手上げです。「きみは一体なにがしたいの?」という疑問と怒りが湧いてきます。

しかもタチが悪いのが、予習はちゃんとやる、授業もちゃんと受ける、でも復習はしないような子は、ほぼ100%の確率で自分は勉強した気になってます。だからそういう子はゆくゆくは、

 

「がんばっているのにできない!わたしにはセンスがないんだ…」

 

とかいう状態に入ります(まあこちらからすれば「それ、がんばってるに入らないよ」って感じですが)。この状態は何としてでも避けたい。生徒講師双方がかなりきつくなる。だから、特に各分野のしょっぱなの基礎(英文法600問もこれに含まれる)を軽視して、後々しんどい思いをするような生徒は生み出したくない。だから、こちらが求める復習のレベルをこなせていない場合はブチギレます。またそれをチェックするためにテストも必要な都度行います。

 

 

また、私は復習のレベルを2つ使い分けています。

  1. だれか他の人に教えられるレベルまで復習(対象:基礎~標準)
  2. 解説などなにも見ずに答えられるレベルまで復習(対象:標準~発展)

の2つです。もちろんですが、1.の方が復習のレベルとしては高いです。というよりも最高レベルです。その1.のレベルを求めるのは、主に大学受験で基礎中の基礎と言われるものに対してが多いです。このとき、よくあるのが

 

「基礎=簡単」

 

という誤解です。これは大きな大きな誤解です。基礎というのはたとえば、

  • 古文の助動詞や敬語が完璧に頭の中に入っているか?
  • 漢文の句形が完璧に頭の中に入っているか?
  • 大関数(有理整関数、指数関数、対数関数、三角関数)の方程式・不等式がすべて完璧に解けるか?
  • どんなパターンの絶対値でも正確に場合分けして外せるか?
  • 三角形の面積公式、少なくとも4パターン言えるか?またそれの導出は完璧にできるか?
  • 頻出英単語約1600語すべて頭の中に入っているか?
  • 分詞構文の組み立て方をすべてもれなく説明できるか?
  • 関係詞の組み立て方をすべてもれなく説明できるか?

です。ざっと書いただけでもこれだけ思いつきました(笑)くり返しますが、上に書いたものは全て大学受験勉強の基礎中の基礎です。言い換えるならば、大学入試ではこれができても点数はほとんど発生しません。ただし、これらができていなければ問題を解くことはできません。だからまずは、あなた方の思っている基礎と大学受験の常識としての基礎は全く違うことにまずは気づきなさい。

 

でも厄介なのが、現役の高校生が人生で初めて習う単元で「これは大学受験勉強では基礎中の基礎になりそうだ!」と気づくのはほぼ不可能、ということです。だからどうするべきなのかというと、受験勉強を終えた先輩や講師などの先人たちに成功や失敗から学んだことを還元してもらうべきなのです。「単語ははやくやっておいた方がいい」「古文の文法は大事」そういった先輩や講師の言葉に耳を貸しなさい。大学受験という場で成功したいなら、自分の当たり前の基準を大学受験の当たり前の基準に上げなさい。「こんなのできて当たり前でしょ」みたいな感じで。

 

 

それとあと、基礎は少しずつやっていこうと思っちゃダメ。スピードを意識すべき。「ちょっとずつ頑張ればいいよ〜」なんていう耳障りのいい言葉で生徒を騙してもいいが、そんな嘘、口が頭の後ろまで裂けても言えない。

 

「3年生になってから本気出す」とか言う子もいるけど、だいたい成績悪い子が言うイメージ(笑)受かるやつは「3年生になってから本気出す」とか言わない(必要条件です。必要十分条件ではありません。)

 

 

まとめます。

とにかく復習は鬼ほど重要(予習、授業を軽視しろというわけではない)。その中でも、後々各教科・各単元の理解&運用につながる基礎の復習は特に重要。ただし、「基礎=復習」ではないことに注意。なにが基礎なのかは、はじめは先生や先輩の言葉を信じなさい。基礎はダラダラではなく、スピードを意識して高速で身に付けていくべし。

 

あと、まだ復習の習慣がついてないやつにとっては時期尚早かもしれないけど、復習が大事って言ってるけど復習だけでいいとは思わない。復習(みんながやろうとする最低ライン)なんてとっととやってしまって、時間余らせて他の連中がやってないこと(先生から出されていない課題など)を自分で自由にやろうと思えて、それに時間を使えるようにならないと学問の本当の面白さには辿りつけないし、点数や偏差値も向上しない。要するに、期限守って課題出せてるならいいじゃんレベルはまだまだ三流。やることやってたら褒められる、やることやってたら伸びるって思っていいのは中学生まで。期限なんかより先にやることやって次に自分は何をすべきか考えて行動することが大学進学志望者には求められる。理由は簡単で、大学は自分が何をすべきか100%自分で考えなくちゃいけないから。その予行演習みたいなもんです。それができない人は大学に来なくていいよって言われます。

 

 

復習を軽視せず、序盤で一気に基礎を仕上げる奴が勝つ。もっと言えば、復習なんていう最低ラインはさっさと終わらせて自分の自由な勉強の時間を確保できてる奴が勝つ。

 

 

あなたはどの常識の世界で生きていくんでしょうか?